生活習慣病
かぜ症候群

かぜ症候群とは、ウイルスや細菌が体内に侵入し、鼻やのどの粘膜に付着して増殖することにより引き起こされる疾患の総称です。代表的な症状としては、のどの痛み、咳、痰、鼻水、鼻づまり、頭痛、関節痛、倦怠感を挙げられます。かぜ症候群の原因がウイルスの場合は、安静や水分・栄養補給で自然に治癒します。

発熱を伴う風邪の症状で受診される場合は、
ご来院前に必ずお電話にてご連絡ください。
診療時間
●…恭志医師 ▲…美智子医師
※土曜は、9:00~13:00/14:00~17:00まで診療
※火曜・木曜の午前は、9:00から内分泌疾患、糖尿病の専門医師も診療いたします。
【受付時間】診療終了の30分前までです。
【休診日】木曜午後、日曜、祝日
花粉症

花粉症はアレルギー性疾患の一種です。主に目や鼻に症状が現れますが、花粉症の重さや症状には個人差があり、重症例では気管支に喘息症状が現れる場合もあります。そのため、耳鼻科や眼科で専門医と話し合いを行いながら、二人三脚で診療にあたる必要がある場合もあります。長期間にわたって続く場合は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。
アレルギー

当クリニックでは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)の特定といった血液検査も行っております。食事等のアレルギーに不安がある方や、花粉症の症状が強い方で原因を調べたい方などはお気軽にお問い合わせください。
睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、就寝中に呼吸が止まる病気です。発症すると夜間の睡眠が妨げられるため、日中に集中力を欠いたり、眠気に襲われたりする可能性が高くなります。
また、治療をせずに放置していると、生活習慣病のリスクが上がることにも注意しなければなりません。最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になる可能性もあります。
原因
睡眠時の呼吸が止まる原因は、空気の通り道である気道が狭くなるためです。その要因としては肥満による起動周囲からの圧迫や巨舌、扁桃腺のサイズなどが挙げられます。特に肥満は睡眠時無呼吸症候群の原因になりやすく、患者様全体のうち60%が肥満状態です。
診断
まずは問診により症状を確認し、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、自宅でできる簡易検査や入院による睡眠ポリグラフ検査(PSG)で呼吸状態を評価します。PSGにて、1時間あたりの無呼吸低呼吸を合わせた「無呼吸低呼吸指数(AHI)」が5以上かつ先述した症状を伴う場合、睡眠時無呼吸症候群と診断します。
睡眠時無呼吸症候群について知っていただきたいこと
福井県内ではまだ認知度が低い
睡眠時無呼吸症候群は、全国的に認知が広がりつつある一方で、福井県内では検査や治療を受けている方がまだ少ないのが実情です。
「いびきがうるさい」「眠気が強い」といった症状があっても、年齢や生活習慣のせいだと思い込んでしまい、医療機関での検査にまで至っていないケースが多く見られます。とくに、生活習慣病をお持ちの方にとっては、睡眠時無呼吸症候群を見過ごすことで将来の健康リスクが大きくなる可能性も。福井県内でも、もっと早く・もっと気軽に相談できる環境が必要です。
気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
生活習慣病との関係が深い
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病と合併しやすい病気です。
じつに高血圧症患者の約60%、糖尿病患者の約80%、慢性腎臓病患者の約60%に合併しているとも言われています。また、睡眠時無呼吸症候群を放置していると将来的に糖尿病になるリスクが1.5倍、高血圧症になるリスクが2倍、心筋梗塞などの虚血性心疾患になるリスクが3倍、脳卒中などの脳血管疾患になるリスクが4倍と高まることが指摘されています。2023年に改訂された日本循環器学会のガイドラインでも、未治療の睡眠時無呼吸症候群患者は予後が悪化しやすいことが報告されています。生活習慣病の治療を行っていても、睡眠時無呼吸症候群が見過ごされていると生活習慣病の治療がうまくいかない場合もあります。
心配な方は一度検査を受けて調べることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の検査
睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸状態や血中酸素濃度などを測定する専門的な検査が必要です。
当クリニックでは、症状やご希望に応じて、以下のいずれかの検査をご案内しています。
簡易検査(スクリーニング検査)

フクダ電子ホームページより引用
まずは睡眠時無呼吸症候群の可能性を確認するための検査です。
鼻にチューブ、指先にセンサーを装着し、睡眠中の呼吸状態や酸素の変化を記録します。検査機器はご自宅で使用でき、操作もシンプルです。検査費用は3割負担の方で3,000円程度です。
精密検査(終夜睡眠ポリグラフィー)

フクダ電子ホームページより引用
睡眠の質や呼吸、脳波、心拍、筋電図などを総合的に評価する本格的な検査です。
当クリニックでは、提携会社様の在宅検査サービスにより、ご自宅で実施することが可能です。また、検査に不安をお持ちの方は臨床検査技師がご自宅に訪問し、機器の取り付けから回収までサポート対応もいたしております。通院が難しい方や高齢の方でも、安心して精度の高い検査を受けられます。検査費用は3割負担の方で12,000円程度です。
睡眠時無呼吸症候群の治療法
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると心臓や脳に負担がかかり、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などのリスクが高まることがわかっています。
適切な治療により、症状の改善や合併症の予防が可能です。症状の程度や原因に応じて、以下のような治療方法があります。
CPAP療法
睡眠時無呼吸症候群の治療として最も一般的で効果が高いとされているのが、CPAP(シーパップ)療法です。この治療では、就寝中に鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道が塞がらないように空気圧で広げた状態を保ちます。これにより、睡眠中の無呼吸やいびきが改善され、結果として日中の眠気や集中力の低下、さらには血圧の安定など、多くの症状が軽減されることが期待できます。機器の使用には慣れが必要な場合もありますが、正しく使い続けることで高い効果が得られる治療法です。
マウスピース療法
軽症から中等症の睡眠時無呼吸症候群の患者様や、CPAP療法が合わない方に対しては、マウスピース療法が選択されることがあります。この治療では、専用の口腔内装置を就寝中に装着し、下あごをわずかに前に出すことで、空気の通り道である気道が狭くならないようサポートします。装置は歯科で作製され、患者様の口の形に合わせて調整されます。機械を使わずに行えるため、持ち運びや使用が簡便であるという利点がありますが、効果には個人差があるため、医師と相談の上で適応を判断します。
外科的治療
扁桃腺の肥大や鼻の構造の異常など、解剖学的な原因で気道が狭くなっている場合には、外科的な治療が必要になることもあります。これらのケースでは、耳鼻咽喉科などの専門診療科と連携し、原因に応じた手術を行うことで気道の閉塞を改善します。全ての患者様に必要な治療ではありませんが、特定の構造的な問題が明らかになっている場合には、有効な選択肢となる場合があります。手術に関しては十分な検査と診察のうえ、慎重に治療方針を決定していきます。
生活習慣の改善
睡眠時無呼吸症候群の症状を和らげるためには、治療とあわせて生活習慣の見直しも非常に重要です。特に体重の増加は気道の狭窄を助長しやすく、肥満傾向にある方では症状が悪化することが知られています。また、飲酒や喫煙といった習慣も無呼吸を悪化させる要因となるため、日常生活の中でこれらを控えることが治療効果を高める一助となります。睡眠時の姿勢の工夫なども含め、日常的な意識と行動の改善が、より良い睡眠と体調の維持につながります。
更年期障害

更年期障害とは、ほてりやのぼせなどの「ホットフラッシュ」や激しい倦怠感、イライラ、眠れないなどの不調の総称です。このような症状が長く続く場合や、日常生活に悪影響を及ぼす場合は、当クリニックまでお気軽にご相談ください。
診断
更年期障害の原因はホルモン分泌量の変動と考えられます。デリケートな質問となり恐縮ですが、問診時には「しばらく月経が来ていない」「子宮の手術後に月経がなくなり、月経の状態がわからない」などの情報をお聞かせください。
検査では、採血によりホルモンなどの値を調べ、卵巣機能の低下や閉経が見られるかを確認します。その他にも、症状に応じてコレステロール値や決闘し、肝機能、甲状腺機能、子宮や卵巣の状態などを調べます。
更年期障害の治療法
生活リズムなどの改善(非薬物療法)
不規則な生活は体内時計を見出し、ホルモンバランスを崩す原因となるため要注意です。ストレスや不適切な食習慣、運動不足も更年期症状を悪化させ、長引かせるリスクがあります。
規則正しい生活を送っていても、育児や介護、激務などが原因で体内のバランスが崩れる可能性があります。症状の改善には、日常生活の見直しが必要です。
内服薬・漢方薬(薬物療法)
治療に内服薬を用いる場合、主にエストロゲン製剤を用いて更年期症状の緩和を目指します。ただし、エストロゲン製剤には乳がんや血栓症のリスクを高める可能性があることには注意しなければなりません。当クリニックでは、患者様のご意向を伺い、医師が総合的な判断を下して薬物療法の有無を判断します。
漢方薬を用いる場合、女性の3大処方とされる「当帰芍薬散」「桂枝茯苓丸」「加味逍遙散」を使用することが一般的です。
高血圧症

高血圧症とは、血圧が高い状態が続く症状です。血圧は、血液が送られる勢いと血管の柔軟性、さらに緊張や運動などの環境により変化しますが、高血圧症の方は一定以上に血圧が高い状態が続きます。高血圧が続くと、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクを高めるため注意しなければなりません。
原因
過剰な塩分摂取や飲酒喫煙の習慣、肥満、運動不足といった生活習慣の乱れが高血圧症の原因です。また、その他の疾患や服用中の薬剤、遺伝的要因が関与するともいわれています。
日本人は塩分摂取量が多いため、血液量が増えて高血圧症となる場合が多く、注意が必要です。この場合は、減塩を心がけることにより、血圧を改善しやすくなります。
診断
高血圧症の基準は、年齢や合併症によって異なります。一般的に診察室で計測した収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上の状態を指します。
本態性高血圧症と二次性高血圧とに分類され、二次性の高血圧が疑われる際には、血液・尿検査や、必要時は超音波検査・CT・MRI検査といった画像検査などを用いて診断を行います。
高血圧の治療法
日々の血圧を測定し、健康状態を把握することが重要です。ご自宅でも血圧計を用いて、できれば毎日同じ時間帯・タイミングで血圧を測定しましょう。
毎日の血圧や生活習慣を記録して可視化すると、血圧変動の推移を医師と共有でき、適切な治療に繋げやすくなります。治療法として最初に用いるのは、食事療法と運動療法です。これらにより血圧コントロールを目指します。改善できない場合、薬物療法を検討します。
脂質異常症
脂質異常症とは、血液中の脂質分が基準値よりも多い状態です。脂質とは「コレステロール」や「中性脂肪」を指し、これらの脂質が多いと動脈硬化を引き起こす原因となります。
脂質異常症の自覚症状はほとんどありません。そのため、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性もあります。これらは、いずれも命に関わる重大な病気です。このような事態を防ぐためには、定期的に健康診断を受診して、早期発見、早期治療に努めることが重要です。
原因
主な原因として指摘されているのは、肥満や運動不足、喫煙の習慣です。高脂肪や高カロリーな食生活、ビタミンミネラル食物繊維の不足、過度なアルコールの摂取、油分糖分の摂りすぎも脂質異常症の原因とされています。特に動物性脂肪の過剰摂取は発症リスクを高めるため、注意しましょう。
診断
脂質異常症の診断は空腹時の血液検査で総コレステロール値、中性脂肪、HDLコレステロールといった脂質の値を測定して行います。その値よりLDLコレステロール値、non HDLコレステロール値を計算し、脂質異常症診断基準に基づいて評価します。その後、患者様個人個人の脂質異常症以外の動脈硬化性疾患の危険因子を把握して治療方針を決定します。
高尿酸血症
高尿酸血症とは、尿酸値が7.0mg/dl以上の状態です。尿酸はプリン体が分解されることにより生じる老廃物であり、通常は尿と一緒に排出されます。しかし、尿酸が排出されずに体内に蓄積されると、血液中の尿酸濃度が上昇し、高尿酸血症になるのです。プリン体は魚卵などに含まれるほか、体内でも自然に生成されます。
原因
高尿酸血症の原因は様々で、以下の要因に加えて、遺伝も発症に関連すると考えられています。
- プリン体の過剰摂取
- アルコールの過剰摂取
- 肥満
- 尿酸が排出されにくい、過剰に生成するなどの遺伝的要因
診断
血液検査での尿酸値の値で診断することが一般的です。尿酸値が7.0mg/dlを超える場合に高尿酸血症と診断します。高尿酸血症による症状は痛風発作以外には腎結石などを合併すると背部痛を認める場合があります。高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病との関連性が高く、それらの診断の過程で発覚することもあります。
糖尿病

糖尿病とは、血管内の血糖が高い状態が続く疾患です。最初は自覚症状がほとんどないため、そのまま放置していると全身の血管に徐々に障害がおきて、様々な合併症を引き起こします。糖尿病の三大合併症は神経障害・網膜症・腎症の3つで、足の壊死や腎不全、心筋梗塞、脳梗塞などをおこす可能性があります。当クリニックには糖尿病の専門医が在籍しており、豊富な知識を生かした治療が可能です。既に発症している方だけでなく、糖尿病が疑われる方もご相談ください。
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪が過剰について血圧や血糖の上昇、脂質の異常値が見られる状態です。一般的には「メタボ」と呼ばれることもあります。メタボリックシンドロームの問題点は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めることです。糖尿病や脂質異常、高血圧の原因となることがあるほか、睡眠時無呼吸症候群を併発するケースも見られます。
原因
メタボリックシンドロームの原因として多いのは生活習慣の乱れです。睡眠不足やストレス、喫煙なども原因になります。メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満と生活習慣病からおこります。肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症ともに遺伝的な要素との関連があることは指摘されています。それらを背景とするメタボリックシンドロームと遺伝の関係は深いと考えられます。
診断
診断基準は、ウエスト周囲長(へそ周りの腹囲):男性 85cm以上、女性90cm以上を必須とします。それがある方で、脂質異常(中性脂肪 150mg/dl以上、HDLコレステロール 40mg/dl未満のいずれかまたは両方)、血圧高値(収縮期血圧 130mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上のいずれかまたは両方)、血糖高値(空腹時血糖値 110mmHg以上)の3項目のうち2項目以上を満たす方が“メタボリックシンドローム”と診断されます。
