よくある症状
- 排便の回数が減った
- お腹が張っている
- 排便しても残便感がある
- おならが出やすい
- 便意があるのに排便できない
- 吐き気を伴っている

便秘とは、便をスムーズに排出できない状態です。週に3回未満しか排便がない、便が硬く乾いている、排便時に痛みや不快感があるなど、便が出にくい、残便感がある場合も便秘と考えられます。症状が長期間続く場合は便秘症と診断されます。
ちなみに日本消化管学会が作成した「便通異常症診療ガイドライン2023(慢性便秘症・慢性下痢症)」では“本来体外に排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態”と定義され、その状態が6か月以上前から生じ、少なくとも最近3か月間はその状態が続いていることを“慢性便秘症”としています。
上記の症状がある方は、直ちに医療機関を受診してください。
便秘の原因は様々です。疾患が原因で便秘が発生している恐れもあるため注意しましょう。
便秘はさまざまな要因で起こる症状ですが、近年、腸内環境の悪化も原因の1つとされています。腸内には善玉菌、悪玉菌、そのどちらでもない中間の菌が存在しています。通常、悪玉菌の割合は少ないですが、何らかの原因で腸内の悪玉菌が増えると便秘や下痢といった便通異常が起こりるとされています。便やガスが腸内に溜まったまま排出できずにいると、様々な不良を引き起こす原因にもなります。腸内の善玉菌を増やし、腸内環境のバランスを良好に保つようにして、便秘の改善に努めましょう。
便意は直腸に発生した刺激が脳に伝わることにより催しますが、排便せずにがまんすることを繰り返すと、直腸の便が溜まったことを検知する反応が鈍くなり、便意を催しにくくなることがあります。やがて直腸に便が溜まっていることにも気付けなくなり、無意識のうちに便秘が慢性化します。
日常的に運動不足の方は腸も“運動不足”になっています。医学的に言うと腸の蠕動運動が低下してしまい便を出す力が低下してしまうのです。適度に体を動かすと腸も刺激を受け、便を送り出す能力を活性化しやすくなります。デスクワークなどが多い方など運動不足が気になる方は、その習慣が便秘の原因となっている可能性があるため注意しましょう。
食物繊維を多く摂取すると、腸の蠕動運動を強化できるため、便を輩出しやすくなります。食物繊維を取り入れたい場合は、穀物やイモ類、豆類、ひじき、寒天、果物などを摂取しましょう。男性は1日20g~21g、女性は1日17g~18gの食物繊維を摂取するのが理想的です。
水分が不足すると便が固くなり、排出しにくくなるため、こまめな水分補給も大切なポイントです。健康な便は硬く見えますが、約80%が水分で構成されています。起床時にコップ1杯の水を飲んだり、腸を刺激して排便を促す冷たい水や牛乳を飲んだりすると効果的です。
適度な運動を行うと便秘を解消しやすくなります。全身運動や腹筋を鍛える運動が特に適しているため、ウォーキングや水泳、ヨガなどを取り入れると良いでしょう。家事の合間にストレッチをするといった工夫をすると、運動を習慣化しやすくなります。

便秘の状態を放置すると生活の質が低下して日常生活にも悪影響が及ぶため、軽視できません。
当クリニックは、消化器専門医によって便秘の原因を追求し、できるだけ早い段階で専門的な治療に取り掛かることを目指しております。便秘が長続きしてお悩みの場合はぜひ当クリニックにご相談ください。